心地よく、くつろぐ。
毎日の暮らしに「ヒュッゲ」なひとときを

「世界でもっとも幸せな国」とも言われるデンマーク発祥の「ヒュッゲ」という言葉が、昨年から欧米を中心にブームになっています。
気をつかわずに心からくつろいだり、その空間を整えたりするライフスタイルの考え方、「ヒュッゲ」。
毎日慌ただしく過ごす日本の人々の間でも、この北欧のゆったりとした時間や心地いい暮らしに注目が集まっています。
あなたも、これからの寒い季節にぴったりの「ヒュッゲ」な時間をはじめてみませんか?

デンマークから生まれた
「ヒュッゲ」

「Hygge(ヒュッゲ)」は、「くつろぐ」「心地いい」「ほっこり」「小さな幸福」などを意味するデンマーク特有の言葉。
長く寒い冬を過ごさなくてはならないデンマーク。だからこそ人々は、日々の暮らしを前向きに楽しむ工夫やアイデアが豊かなのだそうです。
ヒュッゲに必要なのは、自分にとって一番大切なことをするための時間。
小さな子どもにとっては、雨の日にホットチョコレートを飲むことかもしれないし、パパやママにとっては、お天気のいい日に家族でピクニックをすることかもしれません。
また植物が好きな人は、家の中に緑や花を飾ったりすることもヒュッゲになるでしょう。
パートナーと、家族や友達と、そして時には一人でも楽しめる。
今回は、クリクラと絵本ナビ流の「ヒュッゲ」をご提案します。

クリクラ×絵本ナビが提案する
「暮らしにヒュッゲを」
お気に入りのカップで、
丁寧に淹れたコーヒーや紅茶を楽しむ

仕事や家事、育児がひと段落した午後のひととき。
ぽっかりと空いたこんな時間こそヒュッゲタイム。
お気に入りのカップに、好みの豆や茶葉をセレクトして丁寧に淹れてみる。
飲み物にぴったりのおいしいおやつも添えれば、ますます幸せなひとときです。
心地いいモノに囲まれ、
くつろげる空間をつくる

お部屋には、お気に入りのソファやクッションをセレクトしてみましょう。
肌触りがよかったり心地いいと思う素材やデザインなら、いつも以上に心からくつろげるはずです。
五感をくすぐる香りやキャンドルを取り入れるのも、おすすめです。
風景こそがスパイス!
いつもと違う場所でのコーヒータイム

ひと息つく場所を変えるだけで、いつものコーヒータイムがリフレッシュ。
太陽の光や風、家の中で自然をもっとも感じられるスポットはありませんか?
キッチンから眺める窓の景色だって、格別なスパイスになるはず。
家族や大好きな仲間と一緒に
家でおいしい料理を囲む

気の置けない仲間や家族とは、やっぱり家でリラックスして過ごしたい。
料理だってたまには、手作りじゃなくてもOK!
惣菜や冷凍食品も、盛りつけ次第で本格的なおもてなしメニューに。
たわいもないおしゃべり、みんなでおいしい食事を楽しむ最高のヒュッゲです。
大切なパートナーと二人きりで
ゆっくりとワインを味わう

仕事や子育てでなかなか時間が取れない人ほど、大切な時間。
たまにはパートナーと二人きりで、ゆっくりおいしいワインを味わってみて。
ふだんは気づけなかった相手の気持ちを知るきっかけにも。
思い出の音楽をBGMにしてもいいですね。

忙しいママのヒュッゲなひととき
~絵本ナビ・イソザキ編集長の場合~

家事に育児、そして仕事。いつだって自分のことは後回しの忙しいママ。
絵本ナビのイソザキ編集長も、働きながら中学生を育てるそんなママの一人です。
めくるめく過ぎる毎日の中で、ふと自分を取り戻すヒュッゲな時間について、聞いてみました。
「仕事も育児も好きで選んだ道。だからといって両立が上手とは限らないんですよね。同時に効率的にこなすのはどちらかという苦手・・・なのが困ってしまうところ。気がつくと、せっかくの週末なのに頭の中が「あれもやっていない、これもやっていない」と追い込まれた気持ちでいっぱいになっていることも。
だから、そんな時こそ全てをいったん放り投げてリセットする時間が必要になるのです。まだ家事が終わってなくたって気にしない。いつものマグカップに注いだ温かいコーヒーと、仕事の帰り道に内緒で買ってあった自分用のおやつ。そして文庫本の小説をじっくり読破。時には思いっきり涙を流したりして。
この、仕事にも育児にも役に立たない、たっぷり自分のために使う時間を過ごすことこそ私にとって一番の心の贅沢。そして、すっとまた日常に戻っていけるのです。」
絵本ナビ編集長
磯崎 園子(いそざきそのこ)
1974年、愛知県生まれ。絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長として、絵本作家さんへのインタビューやおすすめ絵本の紹介、絵本ナビコンテンツページの企画制作などを行っている。大手書店の絵本担当という前職の経験と、自身の子育て経験を活かし、絵本ナビのサイト内だけではなく新聞・雑誌・インターネット等の各種メディアで「子育て」「絵本」をキーワードとした情報を発信している。
●体うるおす水、心をうるおす絵本
気づかぬうちに張りつめている心と身体を、やさしくほぐしてくれる一杯のコーヒー。
だから今日も、その香りが、柔らかな湯気が恋しくなります。
つかの間、日常から離れ見知らぬ世界に連れ出してくれる絵本も、あなたのヒュッゲの片隅に。
モカと幸せのコーヒー
- 作: 刀根 里衣
- 出版社: NHK出版
日常に疲れ、傷ついた青年の前に突然現れたのは、白くて小さいうさぎのモカ。
冷え切った青年の心を溶かし、希望に満ちあふれていた過去を思い出させてくれたのは、モカのつくる幸せのコーヒーでした。
思いやりたっぷりのぽかぽかコーヒー、あなたもどうぞ召し上がれ。
